キャンプでの一酸化炭素中毒事故 2ルームテント入り口のバーベキューでも、まさかの事故例が。。。
寒い時期のキャンプでは、テントの中でストーブ!
ぬくぬくと温まる幸せな空間です。
そんな中、一酸化炭素中毒の事故が起きてしまうこともあります。
こんな話、何回も聞いているよという方は多いと思いますが、改めて事例をもとに考える機会になればと思い紹介いたします。
一酸化炭素中毒事例
この事故は、家族4人でキャンプでキャンプ場にきました。
2ルームテントの入り口を開放、入口のスペースでバーベキューコンロを設置して調理。
その後、全体の入り口を30cm程度隙間を換気用に確保し、インナーテントに入ったところ、子供たちが頭痛を訴え始め、数分後に意識を失い倒れこみました。
すぐに両親がテント外に出して、声をかけたところ数分後に意識は回復し、治療経過でも後遺症は認められず経過しているとのこと。
この事故は、家族4人でキャンプでキャンプ場にきました。
2ルームテントの入り口を開放、入口のスペースでバーベキューコンロを設置して調理。
その後、全体の入り口を30cm程度隙間を換気用に確保し、インナーテントに入ったところ、子供たちが頭痛を訴え始め、数分後に意識を失い倒れこみました。
すぐに両親がテント外に出して、声をかけたところ数分後に意識は回復し、治療経過でも後遺症は認められず経過しているとのこと。
これには、大変驚きました。この事例では、テント内でストーブをつけていたり、炭を使用していたわけでもなく、テントの外で調理を行い、換気用の隙間も開けていたにもかかわらず、一酸化炭素中毒になったからです。
原因はテント内の換気が不十分であることによる一酸化炭素中毒と判明しています。
この光景はよく見かけるので、一つ間違えればこのように一酸化炭素中毒になってしまう危険性があるんですね。
ちなみに、今回は重大な事態にまでは陥っていませんが、それでも子供2人が一酸化炭素中毒になり、医療費も25万円ほどかかっています。
なぜ一酸化炭素が発生するのか?
キャンプで暖をとるとき、石油ストーブや薪ストーブ、グリル、七輪などを使用したりします。
そこでは、灯油や薪、炭などが燃料となり、燃やされます。
酸素が十分に供給されている場合は、燃焼により二酸化炭素が発生しますが、酸素の量が十分に供給されない場合、不完全燃焼となり、一酸化炭素が発生してしまいます。
一酸化炭素の発生は分かるのか?
一酸化炭素は、無色・無臭で気が付きにくい気体です。一酸化炭素を感知する警報器などを設置し、早期発見することがおすすめです。
一酸化炭素中毒とは?
一酸化炭素濃度と吸入時間による中毒症状の関係は以下の通りです。
一酸化炭素濃度 | 吸入時間による中毒症状 |
0.04% | 1~2時間で前頭痛や吐き気、2.5~3.5時間で後頭通がします。 |
0.16% | 20分間で頭痛・めまい・吐き気がして、2時間で死亡 |
0.32% | 5~10分で頭痛・めまい、30分間で死亡 |
1.28% | 1~3分間で死亡 |
大阪ガス HPからデータを引用
対応策は?
多くのテントの説明書には、テント内ではストーブなどの火器類は禁止されていますが、自己責任の下、テントで使用がよく見られます。
また、今回紹介した事例のようにテント入り口でも一酸化炭素中毒が起きてしまうことがあります。
テント内にストーブなどを持ち込まないことが一番いい対策となります。
テント内で使用するにも、一酸化炭素は無色・無臭で気が付きにくい気体であるため、発見が遅れることがあります。
その場合は、一酸化炭素検知器を使用することを強くお勧めします。使うときは、必ずきちんと動作するか確認してください。
寝るときはストーブなどの火器類を消す、換気はきちんとする、密閉しないことがとても重要な対策となります。